日本語以外の言語を習得するには、留学が最も効果的です。それは留学をするというモチベーションもありますし、何よりも海外に行けば物理的に日本語をあまり使えない環境になるので、生活をしていく上で、勉強をせざるを得ません。そんな中で英語、フランス語、そしてドイツ語を学ぶ際にどの国で学ぶことが出来るのか、ご紹介したいと思います。

英語をどこで学ぶ?

英語は世界的な標準語と言ってもいいくらい、どの外国に行っても英語が通じないということはないと思います。そんな英語をどの国で学ぶべきかということかというと、まずは英語の発祥の地であるイギリス、それとアメリカなどでは母国語として使われていますから、多くの人が英語というとイギリス、アメリカがまず頭に浮かぶと思います。それ以外ですと、オーストラリアや地中海のマルタ共和国も英語が母国語ですし、日本から近いという点ではフィリピンやシンガポールも英語を母国語としていますね。留学という観点から言うと、アメリカ、イギリス、オーストラリア、フィリピンなどが挙げられますが、母国語を英語としている国でも、それぞれローカライズされているという特徴があります。それは日本国内においても標準語だけではなく、方言がありますよね。英語の場合も方言と言っていい、「訛り」などの特徴があるので、どういう特徴があるのかご案内しますね。アメリカの場合は米国語と言われるくらい、本国のイギリスとは随分ニュアンスが違います。その米国語でも、西海岸英語、南部英語、東部英語と大きく3つに分けることが出来ます。西海岸英語は、アメリカでは「標準語」とされていて、アメリカ映画などでよく使われているイントネーションですし、話し方もややゆっくりというのが特徴です。南部英語は訛りが強く、違う地域のアメリカ人にとってもやや聞きにくく、基本的に音がこもったように聞こえるのが特徴です。東部英語の特徴としては、他の地域と比べると、はっきりした発音が特徴です。オーストラリア英語にも特徴があり、rを発音しないですし、aは「アイ」と発音されます。つまり、aは、通常「エ」とか「エイ」と発音しますが、オーストラリアの場合、「アイ」と発音するので、todayをトゥダイと発音したりします。フィリピン英語の場合は、アメリカ英語に似ていますが、発音はややこもりがちの傾向があります。

フランス語をどこで学ぶ?

フランス語は、フランス以外にもベルギー、ルクセンブルクなど、あとはフランスが以前植民地支配した北アフリカ諸国やニューカレドニアなどで使われています。ベルギーの場合は、フランスのフランス語とはそもそも言葉自体が違う場合があり、ベルギーのフランス語がフランスで通じない場合もあります。特徴としてはフランスよりはゆっくりしている感じです。北アフリカの場合は、フランスが植民地支配したということもあり、ほぼフランスと同じようなニュアンスで使われています。ニューカレドニアも北アフリカ同様フランス本国同様のイントネーションですし、フランス本国よりもゆっくり話すので、日本人は聞き取りやすいと思います。

ドイツ語をどこで学ぶ?

ドイツ語は、ドイツ本国以外ですと、オーストリア、スイスといった国で学ぶことが出来ます。特にオーストリアはドイツの隣国であり、歴史的にも繋がりがあるということもあり、ドイツ語が使われていますが、オーストリアにローカライズされています。この場合ドイツのドイツ語がオーストリアでは通じないというとは全くありませんが、発音などが違うということがあります。例えば、”-ig”が「イク」[ɪk]と読まれますが、標準ドイツ語では「イヒ」[ɪç]と発音します。