留学をするにあたって、留学者にとって気になるのは英語力が必要なのかどうかということだと思います。これから英語を学ぶに行くのだから、英語力がなくてもいいだろうと思う人もいる一方で、渡航先でのコミュニケーションに不安だから、ある程度英語力はある方がいいだろう思う人がいると思います。実際留学した場合にどの程度の英語力は必要なのかどうか考えていきたいと思います。

留学に英語力は必要?

では、実際に留学する際に英語力は必要なのかどうかということですが、長期的な留学をする場合には英語力を証明するTOEICなどのスコアを求められる場合があります。ただ、短期留学の場合には英語力を証明しなくてもいいケースがあるので、TOEICのスコアなどを求められないため、英語力がなくても大丈夫です。ただ、やはり現地でのコミュニケーションを日本語でするというわけには行きませんので、ある程度英語力があったほうが良いと思います。

もう少し留学をする上で必要な英語力についてお話をしたいと思います。というのは、実際に英語を母国語とする国に留学する場合や、専門的な分野で英語を学ぶということになる場合には中級以上の英語力が必要です。その理由は、専門分野で英語を学ぶ場合には、当然専門用語が必要になりますので、専門的な言葉を知らないと学習の目的を達成するのはとても難しいからです。

一方で語学学校に入学する場合は事情が違ってきます。語学学校に入学する場合には、入学した時点で英語のレベルでクラス分けしますので、高い英語力は求められません。何よりも語学学校は英語をマスターすることが目的ですので、英語力についてはそれほど心配はいりません。ただ、ある程度英語力があると、コミュニケーションはしやすくなるというメリットはありますということですね。

TOEICのスコアでみた英語のレベル

以上留学する場合には、語学学校に入るという場合には、英語力も初級レベル程度あったほうがいいですし、専門的なことを習得する場合には中級以上の英語力がどうしても必要になってきますが、TOEICのスコアなどではどのくらいのスコアになるのかということを考えたいと思います。

TOEICで英語の初級レベルというと何点になるのかというと、中学レベルの英語能力が英語の初級とした場合、TOEICに該当するのは400~500点ほどになります。TOEICのスコアが400点台というのは英単語の数としては2,000〜3,000語ほどになります。英単語数がは2,000〜3,000語ということになると、一般的な日常会話をするには少し難しとされています。TOEICのスコアが500点を超えると英単語の数は500語ほど増えた2,500〜3,500となりますので、簡単な日常会話ならこなせるレベルです。話をする相手が地元の人、つまりネイティブスピーカーでも、非ネイティブに対する配慮をしてくれれば普通にコミュニケーションが成立します。また、TOEICのスコアが600点というレベルの場合は、相手がゆっくり話してくれれば専門の用語を使っても対応出来るレベルとなります。

次に中級レベルということになるとTOEICの場合は700点以上となります。TOEICのスコアのレベルは、あらゆる状況で適切にコミュニケーションをとることが出来るレベルとされています。そのためTOEICのスコアが700点あれば、基本的な日常会話は問題なくスムーズにこなすことが出来るとされています。また、ある程度専門的な内容になっても対応することができ、仕事などでも英語を使うことが出来るレベルになります。ただし、TOEICのスコアが満点ではないので、文法的にはまだまだ問題がありますが、通常の会話が出来るということもあり、留学先でもある程度のコミュニケーションを取ることが出来るというレベルになります。